夜空を眺める

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 ことしは国連などが定めた「世界天文年」。国内では1月4日群馬県で開かれたオープニングセレモニーを皮切りに、さまざまな催しが企画されている。

 ガリレオ・ガリレイが手製の望遠鏡で天体観測を始めてから400年になるのを記念する行事だ。その前年にオランダ人が発明したといううわさを頼りに、苦労して組み立てた望遠鏡の倍率は14倍。いまならおもちゃ屋で売られている程度のものという。

 それでも人類初の天体望遠鏡で得られた成果は大きかった。でこぼこした月の表面や木星の4つの衛星、無数の星の集まりである天の川、そして太陽の黒点…。急いでまとめた「星界の報告」にも、ガリレオの興奮が満ち満ちている。

 ガリレオが切り開いた新たな世界は、望遠鏡の発達とともにどんどん広がってきた。さらにロケット技術の発達による宇宙の解明も加わった。ことしは人類が最初に月面に降り立ってから40年の節目でもある。

 まだまだ未知の部分が多く残る宇宙とはいえ、科学の発達によって伝説や神話に彩られた世界は打ち砕かれてしまったかのようにみえる。これを「知恵の悲しみ」と呼ぶそうだが、夜空にきらめく無数の星はやはり私たちをロマンの世界へ導いてくれる。

 江戸中期の句集に「星の名を覚えて空も伽(とぎ)になり」という句が出ている。一年中で最も星の観察に適したこの季節、家族で夜空を見上げるのも悪くはない。





小社会
2009年01月04日08時08分

― posted by 大岩稔幸 at 07:03 am

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