最近、テレビや新聞で「ロコモティブシンドローム」という言葉を頻繁に目にするようになりました。
高齢化社会が急速に進展し、要介護状態の方々が増加している現状をふまえ、運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態をロコモティブシンドロームと呼んで、その自己点検法や予防法を開発しようと、一昨年、東京大学整形外科教授の中村耕三先生により提言されたものです。
ロコモティブシンドロームの主な構成要因としては、骨粗鬆症、下肢の変形性関節症や関節炎、脊椎の変形や変性などによる神経障害があげられています。
わかりやすい医療が求められている今、運動器障害のハイリスク状態をあらわす新たな概念として、ロコモティブシンドローム、略して「ロコモ」が「メタボ」のように、社会に浸透していくことを期待したいと思います。
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