内部被曝

NHKは放射能対策の科学情報も流せ!
• 2011年 3月 18日 11:31
小倉文三

18日の午前6時、NHKのニュースを見ていると、「避難所にいた福島県民の多くは、新潟、長野方面に避難移動しつつあります」ということです。彼らは、日本政府の判断を信じず、独自の判断で行動しているのです。
16日、アメリカ原子力規制委員会は、「福島第1原発から半径80km圏内に住むアメリカ人は、速やかに避難するように」と勧告しました。「情勢は悪化している。日本政府とはもはや一致しない」との毅然とした声明も発しました。日本政府は、30km圏内を危険域にしているのですから、さぞ戸惑ったことでしょう。福島県民の県外避難移動は、このニュースの影響もあろうか、と想像しています。
でも、アメリカは、その根拠をちゃんと数字で挙げているのです。「住民の被曝線量が計10ミリシーベルトを上回らないようにコンピューターで計算した結果、80kmの数字を得た」ということです。アメリカには、スリーマイル島の原発事故(1979年)で、素早く対応して、人的被害を最小限にくいとめたという実績があります。日本政府は、こういう科学的判断力の方面では、「日米同盟の深化」をしないのでしょうか。
昨日、地図を取り出して、コンパスでその80km圏内を描いてみました。すると、東北本線、東北自動車道も100km以上その圏内に飲みこまれていました。・・・。トラック運転手は、震災後、福島を迂回して物資を運んでいると聞きますが、アメリカの「80km」説は、彼らの判断にも根拠を与えてしまいました。彼らの心配が、もし何ら根拠のないことなら、被災地への物流のために、そのことを示す科学情報をTVで流してください。
福島第1原発から東京の中心部まで200kmくらいです。そんなに遠くはないです。自国民に「日本からの国外退去、または南日本への移動」を勧告したフランス政府は、西日本すら安全圏とは見ていないということです。それは、福島には、チェルノブイリ原発事故(1986年)の5倍の核燃料が保管されていることを考慮してのことらしいのです。彼らもまた、論理的です。フランスの放射線防御・原子力安全研究所(IRSN)は、最悪の事態に備えるよう日本に勧告したそうです。「『いつ至るか』という時間の問題とみている」そうです。フランスのアドバイスに従えば、少なくとも東日本の人たちはいつでも緊急避難できる準備をしておいたほうがよさそうです。
NHKの原発事故報道番組は、ワンパターンだと思います。どこもかしこも同様の放送内容で、御用学者たちの「今すぐ健康に害を与えるような数値ではない」という非科学的で退屈な情報ばかりを流しています。放射能は後からきいてくるので、毒物と違い、安全値というものはありません。「危険な状態」を「深刻な状態」と言い、「爆発音」を「異音」と言うのと同じで、はぐらかしの詐術です。
事ここに至って、放射能の害と具体的にたたかうためにどうすればいいのか、どのように安全地帯まで逃げればいいのか、そういう有意義なインフォメーションをください。今回の大地震、大津波の中でも、避難訓練などの対策を十分にしていた人たちは、生き残っている場合が多いようです。見えない敵とどう戦えばいいのか、教えてください。NHKが政府のための放送局ではなく、国民のための放送局であることを証明してください。
「福島原発事故 メディア報道のあり方」 
http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY Link
http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE Link
http://www.youtube.com/watch?v=6GHXQYhKd98&feature=related Link

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― posted by 大岩稔幸 at 10:47 pm

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